「ファウスト」と嬰児殺し(大澤武男著 新潮選書)を読んで2006/10/11

現在冬眠状態にある旧ホームページ「細の杜」で5年以上前に紹介した記事の転載です。[一部修正あり]
古くからこのホームページを読んで下さった中には「ああ~  またか!」ってお小言を頂戴しそうですが非常に印象に残っている本なので紹介します。

文豪ゲーテ(1749-1832)の「ファウスト」は私の愛読書のひとつですが、たまたま図書館でこれに関連した上記の書物が目に飛び込んできました。
 「ファウスト」はゲーテの青年時代に遭遇した居酒屋の娘の嬰児殺し事件が動機となっています。
著者は、この点に注目して過去の裁判記録を調べて「ファウスト」著作の隠された一面を紹介しています。
一般的読み物として、専門知識の乏しい読者にも分かりやすい文章でその当時の様子が記載されていて興味深く 一気に読みました。
  その本を読まれた後、「ファウスト」を読まれてみてはどうでしょう。

居酒屋の娘は嬰児殺しの罪で公開の斬首刑でこの世を去ります。
嬰児を殺したという事実だけが優先された判決でこの間の事情が斟酌されておらず あまりにもかわいそう