ツマグロヒョウモン2007/10/01

ツマグロヒョウモンの幼虫
2週間前、プランターに植えていたスミレの葉が丸坊主、そこには薄気味悪いどぎつい色で棘が一杯ある毛虫が一杯残り少なくなった葉にしがみついていた
刺されては大変 とばかり、殺虫剤でケムシ退治をした
後で調べたところによれば、このケムシは刺さないらしい

毛虫が苦手でない方は上の画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます

 完全に退治したつもりでいたところ、生き残りの1匹が蛹になった
その蛹は一風変わっており、きらきら光る金属様の突起が5ヶづつ2列に並んでおり、興味をそそられ た

ツマグロヒョウモンの蛹
タテハチョウ科
このように、摩訶不思議な蛹なので、本で調べたところスミレを食べるツマグロヒョウモンと判明、早速こどものためにペットボトルに入れどんな蝶になるか観察させること にした
約1週間後、蛹が盛んに動き始めた
翌朝見ると、すでにボトルの中で蝶になっており、羽化状況を見ることができなかった

羽化したツマグロヒョウモン
底に血を思わせる体液が流れている

こどもはペットボトルで怪我して可哀そうと同情しきりであったが、これは飛び立つために余分の体液を捨てるためだったらしい

次回は、スミレの葉に注意して卵を見つけ、成長過程や羽化するときの様子など見させるつもりでいる

  最後に逃がしてやったが、撮影に失敗、旅立ちの瞬間が紹介できなかったのは残念!


2007年イグ・ノーベル賞に日本人女性が受賞2007/10/05

ノーベル賞のジョーク版であるこの賞の化学部門で山本麻由さんが受賞したとの 毎日新聞のweb報道を読んだ

受賞対象の研究は「牛の糞からバニラの香りの成分であるバニリンを抽出する方法の開発」にあるという
その報道の一部をかいつまんで引用すると
山本さんは国立国際医療センター研究所の研究員だった04年に今回受賞した抽出方法を開発した。牛糞1グラムに水4ミリリットルを加え200度で60分間加熱すると、1グラムあたり約50マイクログラム(マイクロは100万分の1)のバニリンが抽出できた。
しかも抽出のコストもバニラ豆の半分とか・・・
さらに
また、山本さんの名が冠されたアイスクリームを壇上のノーベル賞学者らが試食する一幕もあった。 (詳細は引用元の「毎日.jp」をご覧下さい)

他の部門では
医学賞「剣飲みとその副作用について」、物理学賞「シーツの皺(しわ)のつき方について」、生物学賞「寝床で一緒に眠り、ムズムズ感を引き起こすダニ、昆虫、クモ、シダ類、菌類の全統計調査」、言語学賞「ラットは日本語の逆さ言葉とオランダ語の逆さ言葉を聞き分けられない」、文学賞「アルファベット順に並び替える際に、英語の定冠詞『the』によって引き起こされる混乱」、平和賞:「同性愛爆弾」、栄養学賞「底がないスープ皿で自動的に給仕される場合における、人間の食欲の限界について」、経済学賞「銀行強盗を捕らえるネットの開発」、航空学賞「バイアグラに時差ぼけ解消の効果」 で、いずれもユニークな研究であるようだ

昨年のイグ・ノーベル賞については当ブログでも紹介しているのでご参考までにどうぞ!

糞から抽出されたバニラアイスクリームを試食する本当のノーベル賞を貰った諸氏の顔が目に浮かびますね

糞といえば以前蚕の糞から葉緑素を抽出した葉緑素入り歯磨きが売られていましたが、今はどうなっているのでしょうか?

ツマグロヒョウモンさん! 産卵場所はお決まり?2007/10/09

ツマグロヒョウモン
一昨日のよい天気に、ツマグロヒョウモンが残り少なくなったスミレを探し求めてやってきました
10月1日のブログでは旅立ちの写真が上手くとれませんでしたので、この蝶の再来を待ち望んでいたところです

早速、カメラを持ち出して一枚パチリ
今回はバッチリと撮れました

飛び立った後でスミレの葉を調べたのですが、気に入らなかったのでしょうか?
タマゴの生んだ形跡が無くガッカリ

もしかして、この蝶は雌ではなく雄かな?

キンモクセイ2007/10/14

金木犀
↑ Try to click, please.
 
  • モクセイ科   Oleaceae
  • モクセイ属   Osmanthus
  • キンモクセイ Osmanthus fragrans var. aurantiacus

庭に植えてある金木犀がはじめて花を咲かせ、あたり一面いい香りが漂っている
いままで、その木の存在すら忘れてきた

注意して散歩すると、結構今まで気づかなかった家々の庭からもその存在を示すかのように匂いを放散させている

金木犀の花言葉は「謙遜」とのことであるが、このように存在をアピールしている木がそのような花言葉になるのか不思議である

金木犀の花は小さくてもびっしりとついているため、その匂いが強烈である
子供時代はその強烈さ故に頭が痛くなり嫌いな花であったが、嗅覚が落ちてきたせいか今では春のチンジョウゲ同様いい匂いが感じられるようになった

金木犀の花を白ワインに3年以上漬け込むと、楊貴妃も愛飲したという桂花陳酒 が出来るらしい
しかし、この桂花陳酒が家で簡単に造れるかどうか検索してもヒットしてこないのはどうして・・・・・

果実酒と同じ要領では造れないのかな?

 

あれ~! いまごろヒメリンゴの花が?2007/10/18

姫林檎
↑ Try to click, please.
 
  • バラ科   Rosaceae
  • リンゴ属   Malus
  • ヒメリンゴ (別名 イヌリンゴ) Malus prunifolia

10月に入ってヒメリンゴの木に花が咲き出しました
花と実が同時に付いていておかしいですね?

桜の場合、ときどき秋に数輪咲いている光景を目にしますが、ヒメリンゴは初めてです

早速、本やインタネットでヒメリンゴについて調べたところ、いろいろな説があるようです
たとえば、ヒメリンゴの学名がMalus X Cerasifera となっていて、形態学上からヒメリンゴがセイヨウリンゴとズミの雑種という説がありますが、 ここでは植物学では権威のある牧野富太郎の新日本植物図鑑に記載されている学名を採りました

リンゴ属にはヒメリンゴの他ズミ、ハナカイドウ(カイドウ)、ミカイドウ(ナガサキリンゴ)、ノカイドウ、エゾノコリンゴ、 ワリンゴ(ジリンゴ)、オオズミ(ヤマリンゴ)があります
園芸品種の場合は近隣品種同士の交配は可能ですから前述のヒメリンゴとズミの交配種であってもおかしくありません

どうしてこの様な異常な光景になったか、その 種をあかしましょう!

 桜の異常開花は、台風などで強制的に葉が落とされると花が咲く場合があります
ヒメリンゴについていえば、1か月以上前に毛虫に葉を完全に食べ尽されて丸坊主になりました
そこで秋が終り春になったと木が勘違いして咲かせたのでしょう

秋に花を咲かせたい方は、夏の終わりごろ、一度強制的に葉を全て取れば実と花を一度に鑑賞できるかもしれませんよ