カラシダネ(mustard seed)の花2007/06/08

 キリスト教の聖書に登場(マタイによる聖福音書13:31、マルコによる聖福音書4:31、ルカによる聖福音書13:19)するカラシ ダネではないかとも云う説がある花が庭で咲いている
数年前に知人より頂いた種から育ったもので、種の大きさはケシ粒 位しかなかったのが、今では約2mの木に成長した

花は管状で黄色で、かなり長持ちしている
この植物がイエスの云われたカラシダネかどうかは不明であり、むしろクロカラシあ るいはカラシナの種とする説の方をとる人も多い

ナス科タバコ属の植物?

この植物は芥子ではないのは明らかであるが、ここではカラシダネの花として紹介しておく



カラシダネの由来:
マタイによる聖福音書に、イエスが話されたたとえが書かれている
13章31節に「天の国は、ある人がとって畑に蒔いた一粒のからしだ ねのようである。それは、どの種よりも小さいが成長するとどの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て、その枝に宿るほどの木 にさえもなる」[新約・旧約聖書:ドン・ボスコ社(1968年版)]の注にこのたとえは神の国である教会が、一粒の小さいもの からどれほど大きなものに発展するかを預言するとある

カラシダネに関して、『 聖書植物大辞典(Dictionary of the Bible) 』(編纂 ウィリアム・スミス、編訳 藤本時男 図 書刊行会)に興味ある記述があった
1844年にロイル博士は「聖書のいうカラシの木の同定について」と題して王立アジア協 会での講演しているそうだ
その中で、彼はカラシナの仲間でない サルヴァドラ科の低木(Salvadora persica)であるとし ている


そこで、この植物は何かweb 検索するとMISWAK(Salvadora Persica)歯ブラシの木と紹介しているサイトがあった
一方、カラシダネとした検索でカラシダ ネは仏典にも登場しているというサイトAサイトBもあった

カラシダネについては、奥が深そうなので、一度書籍等で調べてみたいと思っている