2008年度のイグ・ノーベル賞も傑作!2008/10/24

今月初めに報道があった.もう10月も下旬で気が抜けた感があるが、毎年当ブログで話題に取り上げてい ることでもあり、あえてここに書くこととした.
2006年度のブログ参照、
2007年度のブログ参照


認知科学賞:真正粘菌が迷路の最短経路を見つけることを発見した北大の中垣俊之氏、東北大の石黒章夫 氏、広島大の小林亮氏、名古屋大山田ひろやす氏、等

化学賞:コカコーラは避妊に効果があるという1980年代の発見を立証したボストン大のDeborah J. Anderson氏、プエルトルコ大のSharee A. Umpierre氏、等 一方、コカコーラは避妊に効果がないとの結論を出した台湾の台北医科大学のC.C. Shieh, P. WuとB.N. Chiang氏、等に

物理学賞:大量の糸や髪の毛は外部要因がなくとも必ずからまる事を数学的に証明したスクリップス海洋 研究所のDorian Raymer氏と、米カリフォルニア大学サンディエゴ校のDouglas E. Smith氏

生物学賞:イヌに寄生するノミはネコに寄生する個体よりも高く跳べることを実証した フランス国立トゥ ールーズ獣医大学のMarie-Christine Cadiergues氏、Christel Joubert氏、Michel Franc氏

医学賞:値段の安い偽薬よりも高い偽薬の方が効果が高いことを確認したデューク大学経営学の Dan Ariely、マサチェッツ工科大学のRebecca L. Waber等

考古学賞:考古学の対象になっている発掘近くにいるアルマジロが発掘品の所在場所を移動させたりして しまい考証を困難にしてしまうことを実証したブラジル・サンパウロ大学のAstolfo G. Mello Araujo氏と José Carlos Marcelino氏

文学賞:バカ野郎:物語的手法を用いた、組織内で経験した憤慨についての研究で、ロンドンにあるカス  ビジネススクールのDavid Sims氏

栄養学賞:ポテトチップをかむ音を電子的に増幅して聞かせると、実際よりも新鮮なスナック菓子だと信 じてしまうという事を示したイタリア・トレント大学のMassimiliano Zampini氏ならびに英オックスフォ ード大学のCharles Spence氏

平和賞:植物にも人間同様の尊厳を認める法律を決めたスイスの人間以外の生物工学に関するThe Swiss Federal Ethics Committee on Non-Human Biotechnology(スイス連邦倫理委員会)とスイス市民

経済学賞:ストリッパーの排卵周期がチップ収入に影響されることを発見したニューメキシコ大学の Geoffrey Miller氏、Joshua Tybur氏、Brent D. Jordan氏


本物のノーベル賞に日本人が受賞しているが、イグ・ノベル賞の方は昨年に続いて今年も日本人研究者が受賞している

化学賞としてコカ・コーラの避妊効果があるとしたものとないとしたものの両極端な結果が受賞とは驚き